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変形性股関節症のストレッチの効果とやり方は?やってはいけない動きの注意点

変形性股関節症のストレッチの効果とやり方は?やってはいけない動きの注意点

2026-07-21

股関節が痛んで動かしにくいと感じたとき、「ストレッチをして大丈夫だろうか」「悪化させる動きをしていないか」と不安になる方は少なくありません。変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減ることで痛みや動かしにくさが生じる疾患で、進行の仕方や症状の強さには個人差があります。
この記事では、変形性股関節症のストレッチで期待できる効果と限界、寝ながら・椅子・立位といった様式別のやり方、そしてやってはいけない動きの注意点を、出典をもとに整理します。先に結論からお伝えすると、一律に禁止される運動があるわけではなく、強い痛みを誘発する動きや無理な負荷は避け、症状に合わせて調整することが基本です。気になるところから読み進めてください。

ストレッチの前に知っておきたい変形性股関節症の症状と原因

変形性股関節症の症状と原因を医師が説明する様子

ストレッチや運動の話に入る前に、変形性股関節症がどのような疾患かを簡単に整理しておきましょう。症状と原因の見当がついていると、ストレッチの目的や注意点も理解しやすくなります

変形性股関節症の初期症状は?鼠径部やお尻に出る痛みと動かしにくさ

変形性股関節症の初期には、歩き始めや立ち上がりのときに鼠径部(そけいぶ)やお尻のあたりに痛みや違和感を覚えることが多いとされています。靴下を履く、あぐらをかくといった股関節を大きく動かす動作がしにくくなるのも特徴です。
症状は人によって進み方が異なり、痛みの強さと変形の程度が必ずしも一致するとは限りません。気になる症状が続くときは、自己判断の症状チェックだけに頼らず、整形外科で確認しておくと安心です。

変形性股関節症の原因は?加齢や股関節の形の影響

変形性股関節症の原因は一つではありませんが、加齢による軟骨のすり減りに加えて、生まれつき股関節の受け皿(臼蓋)が浅い「臼蓋形成不全」などの股関節の形の影響が背景にあることが知られています。
これらの要因が重なって関節への負担が積み重なることで、軟骨の摩耗や炎症が進むと考えられています。原因を完全に取り除くことは難しい一方、関節への負担の掛け方を見直すことは自分でも取り組める部分です。次章から、その具体的な工夫を見ていきます。

変形性股関節症のストレッチで治る?期待できる効果と限界

ストレッチで期待できる効果と限界のイメージ

「ストレッチをすれば変形性股関節症が治るのか」という疑問は多くの方が抱くところです。結論からいうと、ストレッチは軟骨のすり減りそのものを元に戻す治療ではなく、可動域やこわばりなど身体の使いやすさに働きかけるものと理解しておくのが実際的です。

ストレッチで期待できることと難しいことの対比

変形性股関節症のストレッチで改善が期待できる可動域や関節まわりのこわばり

股関節まわりの筋肉をゆっくり伸ばすストレッチには、関節可動域の維持・改善や、こわばりの軽減が期待できるとされています。筋肉や関節包が硬くなると、それだけで動かしにくさや痛みが強まることがあるため、柔軟性を保つことには意味があります。
歩幅が広がる、靴下が履きやすくなるといった日常動作のしやすさの変化を実感として得られる方もいます。ただし効果の現れ方には個人差があり、症状の程度によっても変わります。

変形性股関節症はリハビリで治る?進行を止める治療ではなく痛みの軽減や身体機能の改善が期待できる範囲

ストレッチを含む運動療法・リハビリは、変形性股関節症の進行そのものを止めたり、すり減った軟骨を再生させたりする治療ではありません。この点を誤解したまま続けると、期待とのずれから続けにくくなることもあるため、最初に押さえておきたいポイントです。
一方で、痛みの軽減や身体機能の改善が短中期的に期待できる範囲であることは、保存療法の考え方として広く知られています。「治す」ためではなく「今の状態でできることを増やす」ための手段としてストレッチを位置づけると、無理なく取り組みやすくなるでしょう。

変形性股関節症は歩いていい?運動していい?

変形性股関節症でも歩いていいか運動していいか

ストレッチの具体的なやり方の前に、そもそも歩いたり運動したりしてよいのかという総論を整理しておきます。痛みがあると動くこと自体に不安を感じやすいため、まずここを確認しておきましょう。

変形性股関節症で歩くときの注意ポイント

変形性股関節症は歩いた方がいい?歩き方と歩くときの注意

変形性股関節症だからといって、歩くこと自体を避ける必要があるわけではありません。痛みが強く出ない範囲で歩くことは、関節まわりの筋力維持にも役立つと考えられています。
歩くときは、歩幅を無理に広げすぎない、痛みが出たら休むことを基本にするのがポイントです。杖や手すりを使うことは、関節への負担を減らす手段として選択肢に入れてよいでしょう。長時間の歩行で痛みが強まる場合は、時間や距離を区切って様子を見てください。

変形性股関節症の運動療法とは?保存療法で勧められる理由

運動療法とは、ストレッチや筋力トレーニングなど、身体を動かすことを通じて症状の緩和や機能維持をはかる治療的な取り組みを指します。薬物療法や生活指導とあわせて、保存療法の中心的な位置づけで勧められることが多い方法です。
股関節まわりの筋力が保たれていると、関節にかかる負担を筋肉が分散して支えやすくなるため、運動療法は関節を守る工夫の一つとして取り入れられています。次章からは、実際にどの筋肉を、どのような様式で動かせばよいのかを具体的に見ていきます。

変形性股関節症で鍛えたい股関節まわりの筋肉

股関節まわりで鍛えたい筋肉に働きかける理学療法士

ここからは、変形性股関節症のケアで意識したい股関節まわりの筋肉を部位別に整理します。どの筋肉に働きかけるかを知っておくと、あとで紹介するやり方(様式別)も理解しやすくなります。

部位 主な筋肉 働きかけの目的
お尻 中殿筋 歩行時に骨盤を支え、体の左右のぐらつきを抑える
内もも・股関節前面 内転筋・腸腰筋 股関節の柔軟性と可動域の維持を目指す
太ももの外側・臀部 大腿筋膜張筋 股関節の外側の張りを和らげ、動かしやすさを保つ
股関節まわりの主な筋肉の位置(中殿筋 内転筋 腸腰筋 大腿筋膜張筋)

変形性股関節症のお尻の筋肉(中殿筋)のストレッチと筋トレ

お尻の外側にある中殿筋は、歩くときに骨盤を水平に保つ役割を担っています。中殿筋が弱くなると、歩行時に体が左右に揺れる「トレンデレンブルグ徴候」と呼ばれる歩き方になりやすいといわれています。
横向きに寝て上側の脚をゆっくり持ち上げる、椅子に座ったまま膝を外側に開くといった動きは、中殿筋に軽く力を入れる筋トレとして取り入れやすい方法です。反動をつけず、痛みの出ない範囲でゆっくり行うことを意識してください。

変形性股関節症の内転筋や腸腰筋のストレッチで柔軟性・可動域の維持を目指す

内ももにある内転筋と、股関節前面から腰にかけて伸びる腸腰筋は、股関節を動かす際に深く関わる筋肉です。これらが硬くなると、脚を開く・後ろに伸ばすといった動きが制限されやすくなります。
内転筋を伸ばすには、座って両足の裏を合わせ、膝をゆっくり床に近づけます。腸腰筋を伸ばすには、片膝立ちの姿勢から股関節の前面をゆっくり伸ばします。どちらも柔軟性・可動域の維持を目指す意識で、痛みのない範囲を繰り返すことが大切です。

変形性股関節症の太ももの外側(大腿筋膜張筋)や臀部を伸ばすストレッチ

太ももの外側からお尻にかけて伸びる大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)は、姿勢のクセや歩き方の影響で張りやすい筋肉です。ここが硬くなると、股関節の外側に突っ張るような違和感が出ることもあります。
横向きに寝て上側の脚を後ろに引くように伸ばす、または座った姿勢で片脚を反対の膝にかけて股関節を外側に開くストレッチは、太ももの外側や臀部の張りを和らげる方法として紹介されることが多い動きです。呼吸を止めず、無理のない角度で行いましょう。

寝ながらや椅子でできる変形性股関節症のストレッチのやり方

椅子に座ってできる股関節ストレッチ

前章で紹介した部位別の筋肉に対して、寝ながら・椅子に座って・立ってという様式別のやり方を具体的に整理します。体調や生活シーンに合わせて選べるよう、無理のない姿勢から確認していきましょう。

様式別のストレッチ(寝ながら 椅子 立位)

寝ながらできる変形性股関節症のストレッチ

体への負担が少なく取り組みやすいのが、寝ながら行うストレッチです。床やベッドの上で行えるため、股関節を支える力が少なくて済み、立って行う場合より負担を抑えやすい姿勢です。ただし、安静にしていても痛む日や動かすと痛みが強まる日は無理に行わず、医師に相談してください。

  • STEP1仰向けに寝て、片膝をゆっくり胸に引き寄せる
  • STEP2痛みのない範囲で5〜10秒ほど姿勢を保つ
  • STEP3ゆっくり脚を戻し、反対側も同様に行う

強く引っ張らず、あくまで心地よく伸びる範囲にとどめることがポイントです。痛みが強まる場合はすぐに中止してください。

椅子に座ってできる変形性股関節症のストレッチ

外出先や仕事の合間にも取り入れやすいのが、椅子に座って行うストレッチです。バランスを崩しにくく、日常生活のすきま時間に実践しやすい様式です。
前章で紹介したお尻や太ももの外側を伸ばす動きは、椅子でも行えます。浅く腰かけて片方の足首をもう一方の膝の上にのせ、上体をゆっくり前に倒すと、お尻や股関節の外側が伸びやすくなります。背筋を伸ばしたまま行い、腰から曲げるのではなく股関節から前傾する意識を持つと、狙った部位に効かせやすくなります。

立って行う変形性股関節症のストレッチ

ある程度体が慣れてきたら、立って行うストレッチも選択肢に入ります。まず壁や椅子の背もたれに手を添えて体を安定させます。股関節の前面を伸ばすときは片脚を後ろに引き、内ももを伸ばすときは脚を横に開きます。
立位は寝る・座るよりも支える負担が大きいため、ふらつきを感じたら無理をせず、安定した場所で行うことを優先してください。

ウォーキングや水中運動など変形性股関節症でも取り入れやすい運動

水中運動など変形性股関節症でも取り入れやすい運動

ストレッチと合わせて、股関節への負担を抑えながら取り入れやすい運動の種類も知っておくと選択の幅が広がります。ここではウォーキング・水中運動・その他の低負荷な運動を紹介します。

変形性股関節症で取り入れやすい運動の種類

変形性股関節症でノルディックウォーキングなど歩く運動を始めるときの注意

ポールを使って歩くノルディックウォーキングは、上半身でも体重を支えられるため、股関節への負担を分散しやすい歩く運動として紹介されることがあります。
歩く運動を始めるときは、最初から距離や時間を欲張らず、痛みの出ない範囲から徐々に増やしていくのが基本です。舗装が平らで段差の少ないコースを選ぶことも、負担を減らす工夫になります。

変形性股関節症にプールでの水中ウォーキングが向く理由

プールでの水中ウォーキングは、水の浮力によって体重を支える負担が軽くなるため、股関節への衝撃を抑えながら運動できる方法として知られています。
陸上では痛みが出やすい方でも、水中では関節への負荷が小さくなる分、動かしやすさを感じることがあると報告されています。水温や施設の環境によって体への負担も変わるため、体調に合わせて時間を調整してください。

変形性股関節症でエアロバイクや動きを調整したヨガなど無理のない運動

屋外を歩くのが難しい時期には、エアロバイクのように座った姿勢で体重の負担をかけずに脚を動かせる運動も選択肢になります。サドルの高さを調整し、膝や股関節が深く曲がりすぎない設定にすると取り組みやすいでしょう。
ヨガも、股関節を深く曲げるポーズを避けるなど動きを調整すれば、柔軟性や呼吸を整える運動として取り入れやすいとされています。いずれも痛みが出る動きは避け、体調に合わせて強度を調整することが大切です。

変形性股関節症のストレッチや運動を続ける頻度と目安

ストレッチや運動を続ける頻度と目安

ストレッチや運動は、一度に頑張るよりも無理なく続けることが大切だと考えられています。ここでは頻度の目安と、症状の変化に応じた調整の考え方を整理します。

変形性股関節症のストレッチを続ける頻度や回数の目安

ストレッチは、毎日少しずつ、痛みのない範囲で継続することが基本的な目安とされています。1回あたり数分程度でも、日々の習慣にすることで柔軟性の維持につながりやすくなります。保持時間や回数の具体的な目安は、行う動きや症状によって異なるため、医師や理学療法士の評価に合わせて設定するのが望ましいでしょう。
体調が悪い日や痛みが強い日は無理に行わず休むことも大切です。回数や時間にこだわりすぎず、続けやすいペースを見つけることを優先してください。

変形性股関節症の初期から末期まで画像の病期だけでなく症状や医師の評価に合わせて調整する運動やリハビリ

変形性股関節症は、レントゲンなどの画像でみる進行の程度(病期)によって、勧められる運動の強さや内容が変わることがあります。画像上の病期の判定は医師が行うものであり、自己判断でご自身の進行度を決めつけないことが大切です。
運動やリハビリの内容は、画像の病期だけで決めるものではありません。症状の強さや、医師・理学療法士の評価に合わせて調整していくことが実際的な進め方です。同じ病期であっても、痛みの感じ方や生活での支障は人によって異なるため、画像の情報だけに頼らない総合的な判断が必要とされています。

変形性股関節症でやってはいけないストレッチや動作は?

やってはいけないストレッチや動作の注意

ここまで安全に取り組みやすい方法を紹介してきましたが、変形性股関節症でやってはいけないことや注意が必要な動きもあります。ただし、これから紹介する内容は一律の禁忌として避けるべきものではなく、強さや深さを調整する目安として参考にしてください。

股関節に負担がかかりやすい動き
  • 股関節を深く曲げ込む(しゃがみ込みなど)動き
  • 股関節をひねる、急にひねりを加える動き
  • 反動をつけて勢いよく脚を振る動き
  • 痛みを我慢して行うストレッチや運動
股関節に負担がかかりやすい動きの例

変形性股関節症で痛みが出る動きや深い曲げ・ひねりに注意が必要な理由

変形性股関節症では、股関節を深く曲げる・ひねるといった動きで関節内の圧力が高まりやすいと考えられており、こうした動きが痛みの誘因になることがあります。とくに反動をつけた動きは、関節にかかる負荷が急激に高まりやすい点にも注意が必要です。
「痛みが出る・痛みが強まる動き」がある場合は、その動き自体が体からのサインと捉え、無理に続けないことが基本です。同じ動作でも、体調や進行度によって痛みの出方は変わります。

変形性股関節症でスクワットなど特定の動きは一律禁止?深さ・負荷・フォームを調整して行う

スクワットのように股関節を深く曲げる動作は、変形性股関節症だからといって一律の禁忌やリハビリ禁忌とされているわけではありません。しゃがむ深さを浅くする、負荷を軽くする、膝がつま先より前に出過ぎないフォームを意識するなど、調整を加えれば取り入れられる場合もあると考えられています。
どこまで深さや負荷を調整すればよいかは、症状の程度や関節の状態によって異なるため、自己流で判断せず、医師や理学療法士に相談しながら基準を決めることが望ましいでしょう。

変形性股関節症を悪化させないためには?体重管理と日常生活の注意

体重管理と日常生活で悪化させないための工夫

ストレッチや運動と並んで大切なのが、日々の体重管理と生活動作の工夫です。股関節への負担を減らす視点で、日常のなかでできることを整理します。

体重管理で変形性股関節症の負担を軽くする

歩行時、股関節には体重の数倍の負荷がかかるといわれています。そのため、体重が増えるほど股関節への負担も大きくなりやすい関係にあります。
急激な減量はかえって体に負担をかけることもあるため、食事内容の見直しや、股関節に負担の少ない運動を組み合わせながら、無理のない範囲で体重管理に取り組むことが現実的です。栄養バランスを保ちながら進めることを意識してください。

日常生活動作や姿勢で変形性股関節症の負担を減らす

体重管理に加えて、日常のちょっとした動作や姿勢を見直すことも股関節の負担軽減につながります。

  • 和式トイレや低い椅子
    深くしゃがむ姿勢は股関節への負担が大きいため、洋式トイレや高さのある椅子を選ぶと負担を減らせます。
  • 床に座る生活
    正座や横座りは股関節を深く曲げやすいため、椅子中心の生活に切り替えると楽になることがあります。
  • 重い荷物の持ち方
    片側だけで持たず、リュックを使うなど左右均等に近い持ち方を意識しましょう。
  • 杖や手すりの活用
    痛みが強いときは、杖や手すりを使って股関節にかかる負担を分散させることも選択肢です。

変形性股関節症がストレッチで改善しないときの治療の選択肢

ストレッチで改善しないときの治療の選択肢

セルフケアを続けても痛みや生活への支障が改善しない場合には、医療機関での治療を検討する段階に入ります。ここでは、その際に選択肢となる方法を整理します。

変形性股関節症の保存療法を続けても痛みや生活上の支障が改善しない場合に検討される手術

ストレッチや運動療法、体重管理、必要に応じた薬物療法といった標準的な保存療法を続けても、痛みや歩行の支障が改善しない場合には、股関節を人工関節に置き換える手術などが選択肢として検討されます。
手術は保存療法をひととおり見直したうえで検討されるものであり、「保存療法か手術か」という単純な二択ではなく、症状の経過や生活での支障の程度をふまえて段階的に判断されるものです。手術を検討する時期や適応は、医師との相談のなかで決めていきます。

変形性股関節症の手術以外の選択肢の一つとして知っておきたい再生医療とは

手術以外の選択肢として近年名前が挙がるようになったのが、再生医療です。再生医療とは、幹細胞などを用いて体が本来持つ修復のはたらきに着目した医療分野の総称で、公的医療保険の対象外となる自由診療で行われることが一般的です。
私たち再生医療研究所でも幹細胞治療に関する研究・情報発信を行っており、その適応として確認できるのは、総称としての「変形性関節症」です。再生医療は股関節の症状に対して確立した治療ではなく、あくまで手術以外の選択肢の一つとして中立的に知っておいていただきたい分野です。検討する場合は、整形外科での診察とあわせて、専門の医療機関に相談することをおすすめします。

変形性股関節症のストレッチに関するよくある質問

変形性股関節症のストレッチのよくある質問

最後に、変形性股関節症のストレッチについて多く寄せられる質問をまとめます。

変形性股関節症になったら何をしたほうがいいですか?

まずは整形外科を受診し、症状や進行の程度を確認することが基本です。そのうえで、痛みのない範囲でのストレッチや運動療法、体重管理、日常生活動作の見直しといった保存療法から取り組むケースが多くみられます。自己判断だけで対処を続けず、医師の評価を受けながら進めることが大切です。

変形性股関節症でしてはいけない仕事はありますか?

一律に「してはいけない仕事」が決まっているわけではありませんが、重い荷物を繰り返し持つ作業や、しゃがみ込み・中腰姿勢が長時間続く仕事は股関節への負担が大きくなりやすいと考えられています。仕事内容によって負担の程度は異なるため、業務の調整が可能かどうかも含めて、産業医や主治医に相談してみるとよいでしょう。

変形性股関節症のセルフチェック方法はありますか?

靴下が履きにくい、あぐらがかきにくいといった前述の症状の変化は、変形性股関節症を疑うセルフチェックの目安の一つとされています。ただし、こうした変化はあくまで受診を検討するきっかけであり、確定的な診断はレントゲンなどの画像検査を含めて医師が行うものです。気になる症状がいつから続いているか、日常生活のどんな場面で困っているかをメモしておくと、受診時に医師へ伝えやすくなります。

「変形性股関節症のストレッチ」のまとめ

変形性股関節症のストレッチは、前述のとおり可動域やこわばりなど身体の使いやすさに働きかけるものです。中殿筋・内転筋・腸腰筋・大腿筋膜張筋など股関節まわりの筋肉を、寝ながら・椅子・立位といった様式に合わせて、痛みのない範囲で続けていきましょう。
一律に禁止される運動があるわけではありませんが、深い曲げ・ひねり・反動をつけた動きなど関節に負担がかかりやすい動きには注意が必要です。体重管理や日常生活動作の見直しとあわせて取り組み、セルフケアを続けても痛みや生活上の支障が改善しない場合は、今後の治療方針について整形外科で相談してください。