毛周期は何か月か部位別一覧で紹介！脱毛と関係ない？毛周期の調べ方もわかりやすく説明

当記事では、毛周期は何ヶ月なのかを一覧にまとめ、顔・髭・VIOなど部位別に紹介します。
また、毛周期とは何か、その仕組みや成長期の割合、毛周期の調べ方・見分け方もわかりやすく説明します。

後半では、毛周期は脱毛と関係ないのか・嘘なのか、毛のサイクル踏まえた医療脱毛のベストな頻度も解説しているので、脱毛を考えている方は参考にしてください。

毛周期とは？わかりやすい説明で仕組みを解説

毛周期とは、一言でまとめると「1本の毛が成長してから自然に抜けるまでのサイクル」のことで、ヘアサイクルとも呼ばれています。
脱毛に関係ある顔・全身・VIOなどの毛はもちろん、髪の毛やまつげなども下の画像のように成長期・退行期・休止期を経て、伸びたり抜けたりするサイクルを繰り返します。

毛周期をより深く理解したい方は、毛の構造と成長期・退行期・休止期についてしっかり押さえておきましょう。

毛周期1サイクルの期間や成長期・休止期の長さは毛1本ごとに多少のばらつきがあるものの、部位ごとに目安があります。
なお、退行期に関しては部位を問わず2〜3週間程度が目安だと考えられているため、毛周期は成長期や休止期によって長さが決まるといえるでしょう。

次の項目では、毛周期は何ヶ月なのか一覧で部位別に紹介するので、毛周期や成長期・休止期などの期間を知りたい方は参考にしてくださいね。

毛周期は何ヶ月か一覧で部位別に紹介！毛周期の期間をチェック

部位別の毛周期1サイクル(成長期〜休止期)は何ヶ月かを一覧でまとめたので、さっそくチェックしてみましょう。

部位	1サイクルの期間 (成長期～休止期)
顔	4ヶ月前後
髭(口周り)	1年3ヶ月前後
胴	5～7ヶ月程度
脇	7ヶ月程度
腕	7ヶ月前後
足	10ヶ月程度
VIO	2～3年程度

基本的に産毛や細い毛が多い部位の毛周期1サイクルは4～7ヶ月程度、長い毛や濃くて太い毛が育ちやすい部位は1年以上がサイクルの目安となります。

ただし、上記に挙げた毛周期1サイクルの期間は個人差があるだけではなく、同じ人の毛であっても1本ごとにサイクルの長さが微妙に異なるため、「毛周期の期間に明確な基準はなく、毛によってばらつきがある」という点を押さえておくといいでしょう。

このあとの項目では、あくまで目安となりますが各部位の成長期・休止期の長さを踏まえた毛周期や部位ごとの特徴について詳しく解説するので、気になる方はチェックしてみてください。

顔・ひげの毛周期は何ヶ月程度が目安？

部位	成長期の期間	休止期の期間
顔(産毛)	1～4ヶ月程度	2ヶ月程度
髭(口周り)	4ヶ月～1年程度	2～3ヶ月程度

顔の大部分を占める産毛の毛周期は短めで、成長期は最短で1ヶ月程度、休止期は2ヶ月程度、毛周期1サイクルの期間は4ヶ月前後が目安となります。
周期が短いと毛の生え変わりが早くなるため、眉毛や髭など特定の部位を除くと長くて目立つ毛が育ちにくい部位です。

また、髭の場合は成長期が4ヶ月〜1年程度、休止期は2～3ヶ月程度、1サイクルの期間は1年3ヶ月前後と長めなので、逆に濃くて長い毛が育ちやすい部位だといえます。

VIOの毛周期の期間は他の脱毛部位より長め

部位	成長期の期間	休止期の期間
VIO	1～2年程度	1年程度

VIOの毛周期は、成長期が1～2年程度、休止期が1年程度、1サイクルの長さが2～3年程度と、脱毛に関係ある部位の中では比較的長めです。

そのため、濃くて長い毛が多い上に、毛が生え変わるのが遅いVIOの脱毛は、毛を減らすのに時間がかかるといわれています。

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全身(手足・胴など)の毛周期は部位によって異なるので注意

部位	成長期の期間	休止期の期間
脇	4ヶ月程度	3ヶ月程度
腕	4ヶ月程度	4～5ヶ月程度
胸	3ヶ月程度	4ヶ月程度
腹	3ヶ月程度	4ヶ月程度
足	4ヶ月程度	4～6ヶ月程度

全身の毛の毛周期は部位によって微妙に異なるものの、概ね成長期が3～4ヶ月程度、休止期が5ヶ月前後、1サイクルの長さは7ヶ月前後が目安となっています。

特に、腕(手)・脇と足の成長期は4ヶ月程度が目安のため、胸・腹など成長期が3ヶ月程度で産毛が多い部位よりも長い毛が育ちやすいといえます。

ただし、全身の毛の毛周期は対象部位が広く、人によっては周りの毛と比べて1本だけ不自然に長い毛(＝毛周期1サイクルが長くてしっかり成長した毛)などが生えることもあります。気になる場合は自己処理したり、脱毛を検討するといいでしょう。

毛周期の成長期の割合は？部位ごとの違いも説明

毛周期で成長期を迎えた毛の割合は、部位ごとに違いがみられます。

例えば、最も成長期の毛が多い頭皮(髪の毛)の場合は、約85％の毛が成長期に該当しており、毎日少しずつ成長を続けています。

脱毛に関係ある部位の成長期の割合は下記にまとめたので、チェックしてみましょう。

部位	成長期の割合
顔	20％前後
髭(ひげ)	70％程度
脇	30％前後
腕	15～20％程度
大腿(ひざ上)	20％前後
下腿(ひざ下)	20％前後
VIO	20～30％程度

毛周期で成長期を迎えた毛の割合は、太い毛が少ない部位(顔・腕・ひざ上下など)で約20％前後、濃い毛が密集している脇やVIOなどは30%が目安だと考えられています。

逆に、それらの部位では70～80％近くの毛が退行期または休止期に該当するため、目視で確認できる毛に対して脱毛の施術をしてもらっても、また生えてくるといった現象が起きます。

また、男性の髭は70％程度の毛が成長期のため伸びやすく、人によっては朝ひげ剃りをしたのに夕方には伸びていたといったケースもみられます。

ただし、繰り返しにはなりますが毛周期には個人差があり、人によって成長の早さや毛量はもちろん、成長期の毛が生えている割合も異なります。上記の表にまとめた成長期の割合はあくまで目安となるため、留意しておきましょう。

毛周期の調べ方は？自分でできる見分け方はあるのか解説

こちらでは、毛周期の調べ方と自分で見分ける方法はあるのかを解説します。

毛周期を正確に調べる方法を自分で実行するのは難しく、きちんと調査したい場合は顕微鏡などで皮膚内の細胞を観察しなければなりません。

ただし、毛周期の各段階(成長期・退行期・休止期)の特徴を踏まえると、抜けやすいかどうかを基準にして見分けられる可能性もあります。

毛周期の段階	見分け方
成長期	軽く引っ張っても毛が抜けない
退行期 休止期	軽く引っ張っただけで毛が抜ける

なお、毛周期を見分けようとして無理やり毛を引っ張って抜くと、サイクルに悪影響を与える可能性もあるため、抜けるまで引っ張るのは控えましょう。

脱毛と毛周期は関係ない？医療脱毛の頻度・期間と毛のサイクルの関係性について

「脱毛と毛周期は関係ない」「毛周期は嘘」などの意見もありますが、脱毛の仕組みを踏まえると、実際には脱毛と毛周期は密接に関係しているといえます。

ここでは、脱毛と毛周期の関係性や医療脱毛の頻度・期間について説明するので、ぜひ参考にしてください。

毛周期は嘘？医療脱毛でサイクルを意識するのがおすすめの理由を解説

医療レーザー脱毛・医療ニードル脱毛で効果を得るには、成長期の毛に施術する必要があるといわれているため、毛周期は噓ではないと考えられます。

医療脱毛(レーザー脱毛・ニードル脱毛)で成長期を意識するのがおすすめの理由は、医療脱毛の仕組みが関係しています。

以上のように、医療脱毛(レーザー脱毛・ニードル脱毛)の仕組みを踏まえると、脱毛と毛周期は密接に関係しているといえるため、脱毛を考えている方は毛周期を意識して施術の間隔を決めると効率的に通院できるでしょう。

次の項目では、毛周期に合わせた医療脱毛のベストな周期について解説しているので、そちらも参考にしてくださいね。

毛周期に合わせた医療脱毛のベストな周期！2週間～1ヶ月間隔でいいのかも解説

毛周期を踏まえて効率的に通いたい場合は、成長期の毛が生え揃ったタイミングで施術を受けるのがポイントになります。

そこで、各部位の成長期の期間と割合を改めて紹介し、それに基づくベストな間隔をまとめました。

医療脱毛のベストな間隔は部位によって若干異なり、毛の生え変わりが早い顔・成長期の毛が多くて密度も高い髭は1～2ヶ月に1回、成長期の割合が20～30％かつあまり毛周期1サイクルが長くない全身(脇・手足など)は2～3ヶ月に1回を目安に施術を受けるといいでしょう。

また、VIOは成長期の毛の割合が20〜30％程度となりますが、成長期が長くて毛が濃い・密度が高いといった特徴を踏まえると、1〜3ヶ月に1回程度の照射でも効率的に脱毛を行えるとされています。

なお、上記にまとめた期間に近い間隔をあけているのに毛が生え揃っていない場合は、成長期の毛がまだ少なく脱毛の効率が落ちるため、毛が生え揃うまで待つといいでしょう。

ただし、コース期限の都合上あまり長い間隔はあけられない、予定を調整するのが難しいといった場合は、多くの部位の成長期を狙いやすい2～3ヶ月に1回を目安に通うのも方法の一つなので、状況に合った効率的な通い方を探すのがおすすめです。

自分に合った通いやすい医療脱毛クリニックをお探しの方は、こちらの記事でおすすめの医療脱毛クリニックと選び方を紹介しているので参考にしてみてください。
＞＞【ぶっちゃけ】医療脱毛のおすすめはどこがいい？口コミと知恵袋を調査し11院を厳選

一部では、機械によっては2週間〜1ヶ月間隔で脱毛を受けられるという説明もありますが、どのような脱毛機であっても脱毛のメカニズム自体は変わらず、毛周期(成長期)を無視して施術してもしっかり効果がでないため、最低でも1〜2ヶ月程度、できれば3ヶ月程度は間隔をあけたほうがいいでしょう。

ただし、濃くて太い毛が多い上に、毛が密集している部位(髭・VIOなど)は、レーザーを照射する際にエネルギーが分散してしまう可能性があり、毛量が多いときは1本1本にきちんとレーザーを当てるのが難しいとされているため、脱毛を始めたばかりの頃は1ヶ月程度の短い間隔で通ったほうがかえって効率的になる場合もあります。

それでも毛周期を完全に無視して脱毛に通うと、満足するまでに必要な回数が予想以上に増えてしまう可能性もあるので、なるべく意識して通うようにしましょう。

毛周期を考えると医療脱毛に通う期間はどれくらいが目安？

直前の項目では、毛周期を考えた効率的な通院間隔は2～3ヶ月程度で、なるべく成長期の毛が生え揃うまで間隔を空けたほうがいいと説明しました。

この通院間隔を踏まえると、医療脱毛に通う期間の目安は下記の通りだと考えられます。

脱毛回数	通院期間
5回	10ヶ月～1年3ヶ月
8回	1年4ヶ月～2年
10回	1年8ヶ月～2年半

なお、毛周期にはばらつきがあり、人によって成長期の毛が揃うのに必要な時間が異なることを踏まえると、目安の期間よりも長く通院しなければいけない可能性もあります。

また、自分の脱毛の目標によってもベストな期間・回数が変わるため、効率を重視して脱毛したい方は有効期限が長い・縛りがないクリニックを選ぶと、通院時に毛周期を意識した上で自分の予定も反映しやすくなるでしょう。

毛周期・脱毛についてよくある質問まとめ

最後に、毛周期・脱毛についてよくある質問をまとめました。毛周期を踏まえて効率的に脱毛クリニック・サロンに通いたい方は、ぜひ参考にしてください。

脱毛後に毛が伸びるのが早いのはなぜ？

脱毛後に毛が伸びるのが早いときは、
①休止期から成長期に変わった
②毛穴に残っている毛が表面に出てきた
③硬毛化・多毛症
などの理由が考えられます。
なぜ起こるのかをそれぞれ解説するので、チェックしてみましょう。

休止期の毛の毛根は皮膚の下にあり、レーザーを当ててもほとんど反応しないため、発毛組織の破壊は見込めません。

ただし、そのような休止期の毛もサイクルを繰り返しており、脱毛を受けたあとのタイミングで成長期が始まって皮膚の表面に出てくると、毛が伸びるのが早いと感じる原因になります。

脱毛施術後も毛穴には毛が残っており、それが皮膚のターンオーバーによって表面に押し上げられた際に伸びるのが早いと感じるケースがあります。

ただ、ターンオーバーによって押し上げられた毛は、発毛組織がしっかり破壊できていれば自然と抜けたり軽く触っただけで抜けるので、伸びてきた毛が抜けやすい場合は過度に気にしないでいいでしょう。

レーザー脱毛は、適切な出力で照射を行えば毛母細胞を破壊する効果が期待できますが、副反応として硬毛化・多毛症が起こると、施術から早くて1ヶ月程度で太くて濃い毛が伸びてくるケースもあります。

レーザー照射による硬毛化・多毛症が起こるのは稀ですが、症状は顔や首・うなじなどの細い軟毛が多い部位に現れやすく、照射時の出力が低いと毛母細胞の活動が促進されて毛質・毛量が変わると考えられています。

脱毛後に施術前と比べてしっかりした毛が伸びてきた場合や毛量が増加した場合は、硬毛化・多毛症に該当する可能性があるため、すぐ医師に相談しましょう。

脱毛の間隔は空けないほうがいい？効果は変わる？

毛周期と脱毛の関係を踏まえると、間隔が短すぎるのは効率が落ちると説明しましたが、逆に間隔を長く空けた場合は、一度レーザーを当てて発毛組織を破壊した毛であれば脱毛効果が持続するとされています。

また、間隔を長く空けることで、新しく成長期に入った毛を狙いやすくなるというメリットもあるため、短い間隔で照射するよりは間隔を空けたほうが効率的だといえるでしょう。

なお、毛の密度が高いときはレーザーのエネルギーが分散しやすいため、脱毛の効率を重視するときは、まだ毛量が多い段階ではあまり間隔を長く空けず、ある程度減らしてから間隔を空けるようにするなど、工夫して予約を入れるといいでしょう。

毛周期のサイクルが崩れることはある？

毛周期のサイクルは様々な原因で崩れることがあります。
毛周期のサイクルが崩れる原因としては、主に以下の2点が考えられます。

毛抜きで無理やり引っ張って自己処理をすると、毛穴や毛根を傷つけてしまい毛周期が乱れるとされています。

また、毛抜きでの自己処理は、埋没毛の原因や肌の炎症、毛嚢炎になるリスクだけでなく、脱毛の施術可否にも影響が出るため、絶対にやめましょう。

毛の成長には、毛細血管を通して毛乳頭に運ばれてくる栄養が必要不可欠のため、血行が悪いと毛の成長に影響が出る(＝毛周期が乱れる)と考えられます。

ストレスも血行不良の原因になるほか、ホルモンバランスの乱れを引き起こして男性ホルモン(テストステロン)を増やし、濃い体毛が目に見えて増えるケースがあります。
毛周期は毛質にも影響しているので、この場合はストレスによって毛周期が崩れたと考えられるでしょう。